その特色は、
1. 純日系損保:
東京海上に代表される優良企業会社で打っている手は、
(I) マーケットシェアの拡大指向: レートダウン、新商品攻勢、長時間労働
(II) コスト削減: (a) 従業員は長時間労働、給与(ボーナス)減収、
早期退職、人員削減
(b) 代理店、ブローカーの手数料削減策の強化
(c) 合併、吸収による人員削減を中心とした経営効率化
(d) I.T化を自社都合のみで進める(真の効率化に疑問視)
…では何が不足しているか?
単純に言えば、“自社が売りたい商品を自社が売りたい方法で、自社がもうけたい様にやっている”
というところが、大同小異あれど実態でしょう。
その不足は、「真に顧客の求める商品、サービス不足」と言えましょう。
(当然、全社の有能な社員の人々はこの表現には反論されます。)
…自分達は当然のことながら、顧客のためにやっていると信じていますから、本当の姿は自分では
見えません。多分退職されて、本当に外に出るまでは分かりません。
(会社への帰属意識がものすごく高い。)
2. 外資系損保:
1の純日本に対し社員は会社への帰属意識が比較的薄く、その為自由な発想も出来る反面、
中途半端になりやすい危険性もある。
「その打つ手は」
(I) 欧米式に経営効率化は当初より計っているが、
・ 1の純日本のやり方に準じているところと
・ リスク特化型に徹しているところもあり
・ 販売方式を特化しているところあり
・ 利益追求がむずかしければ、すぐ撤退するところあり…
等など、非常に単純明瞭な戦略を打っている。
3. 直販会社:
英国で1990年代に成功した“ダイレクトライン”社の日本版的戦法なれど、未だ時到らずの感で、
“日本の風土”、“既存の純日系損保、代理店網”にはばまれており、価額対サービス
(地縁、古いつながり)の真の破壊が発生していない。
未だ、“まあまあ”の世界、“人との関係”、“人情”の世界で個人保険が語られてていると言っても
言い過ぎではない。直販会社のインパクトが未爆発ということでしょう。(日本人は、英米人ではない
ことをもっと良く知った人がやらねばならない)。
真の日本人が日本的直販をやったらそこれはこわいです。
4. 生保系損保:
今発生している損保各社の合併合同が一巡するにつけ、特化した会社以外は全て他の日系純損保
系と合同合併されると判断しています。特化したものがほとんどない小損保の存在は何の価値も
顧客にとってないもので、自然淘汰されます。
5. その他共済等…:
日本のこの共済が昔からある日本的“保険直販”会社なのです。マーケットを長年、農業分野とが
特定職域に限定されていた為に制限はあったものの、この共済の力はすでに強力であります。
「共済…直販会社」の自由化がすすむ程に大衆分野でのマーケットシェアは欧米流に1/3へ近づくと
考えられます。しかしながら、2/3位は既存の損保会社へ残り続けることでしょう。
では以上をふまえた上で、我々“ブローカーの営業戦略”は何かと問えば、それに対するアドバイスは
以下の通りです。
(I) 特化すること: (a) 商品リスクに於て
(b) 販売手法に於て
(c) その他
(II) 巨大化すると: (a) 資本化、人的、組織的、系列的
(b) 売上額、巨大化
(c) ネットワーク化
(d) 大手ブローカーの傘下(いづれ吸収消滅)
(III) 専属化すると:ブローカーをやめて、専属代理店化という手法もあるが、専属コンサルタント
としてのブローカーからの脱出(フィービジネスへの転出)
…が考えられます。
具体策は千差万別ですので、貴兄の将来はどの道を選ぶかで大きく変れると存じます。
JINロンドン保険通信も永らく業界の変化を見守っております。又、「時到れり」の鐘の音が聞こえる
直前に出撃を考えています。
皆々様も日夜ご奮闘下されることを心から祈ってする次第です。
暑さ厳しい折柄ご自愛下さい。
佐野
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